商品紹介
郊外の別邸ハワーズ・エンドを巡って、知的で理想家肌のオールドミス姉妹と実利主義の実業家一家が、奇妙な縁で結ばれていく文芸ドラマ。
アメリカ出身でありながらイギリスでイギリス的な映画を撮り続けるジェームズ・アイボリー。彼が『眺めのいい部屋』『モーリス』に続いてE・M・フォスター文学を映像化したこの映画は、これまでの行儀が良すぎるアイボリー作品に比べ、人間のずるさや弱さを現実味のある形で見せた力作となっている。登場人物たちは偶然に操られながら多彩な人間模様を繰り広げていくが、そこに描かれるのは、普段の生活の中では隠されているこずるさや小心などの人間臭さ。描き方はシニカルかつユーモラスだが、なかなかリアルなのだ。最終的にハワーズ・エンドは誰のものになる?と思って見てもおもしろい。美しいイギリス特有の風景や20世紀初頭のイギリス紳士・淑女の服装などイギリスチックな映像はアイボリーならでは。(茂木直美)
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